カメダ タツヤ KAMEDA Tatsuya
亀田 達也
所属 明治学院大学 情報数理学部 情報数理学科
職種 教授
研究期間 2001 ~ 2002
研究課題 気軽な会話を論理的討論に導く建設的会話支援システムの開発
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(B)
研究機関 青山学院大学
研究者・共同研究者 佐伯 胖,亀田 達也,佐長 健司,楠 房子,吉川 厚,原 久太郎
概要 本研究では、「気楽な」会話を誘うモード(YOUモード)から、ものごとを論理的に探求する会話のモード(THEYモード)へと移行し、互いの意見を論理的に「つなげる」会話を支援するコンピュータ・システム(建設的会話支援システムConstructive Conversation Support System : CCCS)を構築した。このシステムは、パソコン上のチャットシステムで、特定の「リード文」ないしは「つなぎ語」を選択して発話することにより会話を支援するシステムである。「気楽な会話」支援からしだいに「論理的討論」への移行は、すべてこの「リード文」で行われる。会話はすべて文字入力とし、会話の流れは、共有画面上にネットワーク表示される。会話での参入は、そのネットワークの流れのどこにでも、他人の発言に「つなげる」ことで可能である。また、教室内での一般的な討論支援のほか、ディベート授業での討論支援も行える。さらに、コンピュータ教室での端末機による利用のほかに、携帯情報端末(PDA)からの参加(会話系列の表示と、会話への参入)も可能であり、コンピユータ教室以外でも自由に建設的な会話を進められる。
また、インターネットを利用することにより、グローバルIPを持ち、外部から必要なポートにアクセス可能な、またはそれに準ずる環境を持つコンピュータで起動したサーバに、インターネットアクセスが可能で、ユーザーが遠隔地にいる場合でもリアルタイムに会話に参加できる。
さらに、Sun MicrosystemsのPersonal Javaを搭載した携帯端末PDA(Genio e550GX)で利用するシステムも開発した。PDAを、無線LANを利用しネットワークに接続することにより、ノートPCなどの大きな端末を利用することなく、会話に参加することが可能である。
これらのシステムは、中学校の理科の授業や、社会科のディベート授業で活用したが、活発な会話が支援され、生徒たちにも大変好評であった。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-13558020