カメダ タツヤ KAMEDA Tatsuya
亀田 達也
所属 明治学院大学 情報数理学部 情報数理学科
職種 教授
研究期間 2019/06/28 ~ 2022/03/31
研究課題 美術史と神経科学の協働実験美術史―カラヴァッジョ絵画の鑑賞者の心の深層を探る―
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 挑戦的研究(萌芽)
研究機関 東京大学
研究者・共同研究者 小佐野 重利,亀田 達也
概要 令和2(2020)年度実績状況報告の「5. 研究実績の概要」に記した予備実験2の眼球運動計測結果の分析については、研究代表者の新刊書『絵画は眼でなく脳で見る―神経科学による実験美術史』(みすず書房 2022年4月8日刊行)の終章末のコラム(pp. 146-148)に研究分担者亀田達也と研究協力者小川昭利の記名文「カラヴァッジョの絵画は視線を誘導する」として掲載した。
今年(2021)度も新型コロナウイルス感染症の猖獗状況が続いたため、当初の計画にあったfMRIを使う本実験は、大学内施設の入構制限と、被験者が最低1時間半、同機器内に入って実験者と会話しながら進める実験が感染予防上、極めて危険なため、実施できないことになった。 このため、研究代表者と研究分担者は、別のパイロットランを計画し実施した(大学の研究倫理審査承認済)。鳴門市の大塚国際美術館の来館者に、最新のメガネ型アイトラッカー(Tobii Pro Glasses 3 Wireless 100Hz)を装着していただき、同館に展示された千点以上の複製名画から数点を自由に鑑賞する際の眼球運動の計測を行い、解析は解析ソフト(Tobii Pro ラボ)でおこなった。実験参加者は6名で、ほとんどが絵画鑑賞の初心者である。最初に自由に鑑賞し、途中から実験者が鑑賞中の絵画に関して質問をするという実験方法をとった。実験に使ったアイトラッカーにはマイクが内蔵されていて、眼球運動計測データとともに計測中の音声を同時録音した。解析ソフトのFixationフィルターで、眼球運動の追跡をgaze plotとheat mapとして可視化するとともに、その動画編集を実施した。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K21605