ミゾブチ マサキ MIZOBUCHI Masaki
溝渕 正季
所属 明治学院大学 法学部 政治学科
職種 准教授
研究期間 2012 ~ 2014/03/31
研究課題 現代中東における「覇権」と「抵抗」の国際政治学:シリア、イラン、そしてアメリカ
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 特別研究員奨励費
研究機関 東京外国語大学
科研費研究課題番号 12J10643
研究者・共同研究者 溝渕 正季
概要 冷戦の終結、ソ連の崩壊を契機として、「唯一の超大国」となったはずのアメリカは、自国の核心的利益が存在し、それゆえにとりわけ1991年の湾岸戦争以降「深い関与」を続けて来た中東地域において、その影響力を十分に行使できていないのはなぜだろうか。また、アメリカに対して脅威の認識を抱き、(ソフト)バランシング戦略を追求していたシリアとイランは、今後いかなる対外政策を追求するのか。そして、中東地域におけるアメリカのパワーと覇権、そして同地域の地域的安全保障秩序は今後、いかなる変遷を遂げていくのだろうか。本研究の目的は、徹底した一次資料分析と綿密なフィールド調査に加えて、最先端の国際政治理論を組み合わせることで、このような一連の問いを考察することである。
採用第2年度目である平成25年度においては、昨年度に続いて資料・文献収集を行ったほか、論文執筆やアウトプットにも重点を置いて研究計画を遂行した。その概要や具体的な内容は以下の通りである。
第1に、各国の日刊紙、学術雑誌、あるいは各種web媒体などについて、膨大な数に及ぶそれら定期刊行物を収集し、丁寧に読み込み、適宜日本語へと翻訳し、データベース化した。こうして作成されたデータベースは、今後2年間の採用期間においてきわめて重要となるものである。
第2に、アウトプット作業として、編著書を1冊、査読付き学術論文を3本発表した。それらの詳細に以下を参照のこと。