コジマ ヒデオ KOJIMA Hideo
小島 秀夫
所属 明治学院大学 法学部 法律学科
職種 教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/03
形態種別 論文
招待論文 招待あり
標題 幇助犯における因果関係の意味―必要条件公式の適用可能性を契機として―
執筆形態 【単著】単著
掲載誌名 『刑事法学におけるトポス論の実践 津田重憲先生追悼論文集』
掲載区分 国内
出版社・発行元 成文堂
著者・共著者 三原憲三=山田道郎=増田豊編
概要 幇助犯における因果関係の意味をめぐっては、条件説の意味で捉えることを断念し、帰属論の意味で捉える立場が支持を広げつつあるが、危険増加原理に基づくことで幇助犯を危険犯へと変容させる危険性を孕んでいる。従来の条件関係必要説も、同時犯と同様の仕方で個別に因果関係を認定することを前提としているため、共犯の処罰根拠と相容れない結論になるなど、袋小路に迷い込んでいる。コミュニケーション事象である幇助犯の因果関係を一括消去説に基づく必要条件公式によって判断すれば、正犯と同時に成立する結果無価値を幇助犯に有利な方向で統一的に捉えることが可能になり、個別行為責任としての自己答責性原理も徹底されうるだろう。