オノ マサヒコ ONO Masahiko
小野 昌彦
所属 明治学院大学 心理学部 教育発達学科
職種 教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/12
形態種別 【論文】研究論文(学術雑誌)<査読あり>
査読 査読あり
標題 包括的支援アプローチ適用による選択性緘黙中学生の発話行動の形成
執筆形態 【共著】共著
掲載誌名 認知行動療法研究
掲載区分 国内
出版社・発行元 日本認知・行動療法学会
巻・号・頁 47(3),307-318
担当範囲 臨床活動(主支援者及び責任者)・論文執筆
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 小野昌彦・江角周子・佐藤亮太朗
概要 本研究では選択性緘黙の中学2年女子に学校場面における発話行動形成の為,包括的支援アプローチを適用し、その効果を検討した。彼女の選択性緘黙は発現前条件が学校場面で誘発されるストレス反応、維持条件が彼女の代替発言をする生徒及び筆談をする教員の存在と考えられた。そこで、彼女の学校場面でのストレス反応低減と発話行動形成を目的に、不安階層表の段階を唾液アミラーゼ評価で確認し、その段階のストレス反応の程度に合わせて刺激フェィディング法、系統的脱感作法、現実的脱感作法、主張反応法を併用適用した。また、彼女の選択性緘黙維持条件除去の目的で学校介入をした。専門支援機関でのセッション4回、学校訪問指導4回の10ヶ月の支援の結果、彼女の選択性緘黙は解消し学校場面における活発な発話行動が形成され、予後も良好であった。包括的支援アプローチの選択性緘黙への有効性が示され、今後の課題として技法選択基準の明確化をあげた。
DOI 10.24468/jjbct.20-009
ISSNコード 2433-9075