言語種別 | 日本語 |
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発行・発表の年月 | 2009/05 |
形態種別 | 【論文】研究論文(大学,研究機関紀要) |
標題 | 「教師用指導書」にみるドイツ歴史教育への「社会史」的視点の導入 |
執筆形態 | 【単著】単著 |
掲載誌名 | 「武蔵野大学教職課程年報」 |
出版社・発行元 | 武蔵野大学教職課程 |
巻・号・頁 | (16) |
概要 | 本論文は、ドイツ中等歴史教育における「社会史」導入の現状について、「教師用指導書」と「教科書」の記述の間に見られる相互関連を通して、歴史学研究成果が歴史教育の場へと還元されるそのあり方を考察するものである。事例として取り上げた産業革命期の扱いとその記述には、社会構造や時代人の心性に着目した「横断史」と、政治史を中心とした編年的「縦断史」を、それぞれの持つ優位性を活かした相互作用を導くための工夫が取り入れられていた。また、その工夫を生かす方法として、それら記述について、生徒自身が歴史的な分析や判断を行う「解釈学的アプローチ」を取り入れるなど、生徒が手法を学びつつ歴史構築の主体となる学習の組み立てが目指されていたことが明らかとなった。 |