リー サンベック Lee Sangbec
李 相佰
所属 明治学院大学 国際学部 国際学科
職種 准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/10
形態種別 【論文】研究論文(大学,研究機関紀要)
標題 貨幣経済の仕組み
執筆形態 【単著】単著
掲載誌名 明治学院大学国際学部付属研究所研究所年報
掲載区分 国内
出版社・発行元 明治学院大学国際学部付属研究所
巻・号・頁 25,85-115
著者・共著者 リー サンベック
概要 本研究では貨幣が経済に与える影響を分析して次の点を論じた。すなわち、①貨幣量の制約が経済成長の制約になること、②したがって長期的に貨幣量が増え続けたこと、③中央銀行と政府の持つ貨幣量調整能力は従来の解釈より大きいこと、④負債が貨幣を生むので負債額≒貨幣量であること、⑤したがって負債額は増え続けなければならないこと、⑥そのため、民間債務が減れば政府政務が増えなければならないこと、⑦負債額(貨幣量)の増加によって過去の負債が返済可能になること、⑧貨幣量(負債額)の増加に伴うインフレが債務者側の実質債務負担を減らすと同時に債権者・投資家側の貸付・投資を促すこと、⑨したがって貨幣量は増え続けて緩やかに減価すべきものであること、⑩近年では貨幣量(負債額)が増える中で低インフレが続くことに問題があること、⑪貨幣量・物価変動によって債務者の実質債務負担と債権者の実質利益が変わる点はマクロ経済学のミクロ的基礎付けになることを論じた。
PermalinkURL http://hdl.handle.net/10723/00004405