発表年月日 |
2015/03/08 |
発表テーマ |
ブロッキングのバイオメカニクス |
会議名 |
日本バレーボール学会第20回記念大会 |
主催者 |
日本バレーボール学会 |
開催地名 |
早稲田大学 |
学会区分 |
全国学会 |
発表形式 |
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 |
単独 |
概要 |
ブロッキング中の下肢3関節の関節トルクを逆ダイナミクスを用いて算出した.ライトからのスパイクに対するブロッキングにおいて,ステップ1前に,右脚股関節で大きな伸展トルク(約150Nm)が発揮されていた.特徴的なことは,同時に比較的大きな外転トルク・回外トルクも発揮されていたことである.引き続く右足接地および両脚接地相において大きな股関節伸展トルクと比較的大きな外転トルク・回外トルクの発揮が認められた.ブロック・パフォーマンスを決定する要因の1つに移動速度を挙げることができ,この移動速度は主に下肢3関節が発揮するトルクによって決定される.バレーボール選手のフィジカル・トレーニングとして,スクワットやデッドリフト,ハイクリーンがしばしば用いられる.これらの種目では,主として股関節伸展筋力・パワーの向上が期待できる.しかし,ブロック動作中に比較的大きな股関節外転トルクが発揮されていることを考慮すると,ブロック・パフォーマンスの向上のためには,股関節の外転・内転トルクの向上を狙った種目も取り入れることの重要性が示唆される. |