発表年月日 |
2022/02/19 |
発表テーマ |
精神医療国家賠償請求訴訟の経過と現段階 ―提訴の内容と裁判の争点― |
会議名 |
第64回日本病院・地域精神医学会岡山大会 |
主催者 |
日本病院・地域精神医学会 |
開催地名 |
Web開催 |
学会区分 |
全国学会 |
発表形式 |
口頭(一般) |
単独共同区分 |
共同 |
開催期間 |
2022/02/19
~
2022/02/20
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発表者・共同発表者 |
古屋 龍太、東谷 幸政、杉山 恵理子 |
概要 |
2020年9月30日、伊藤時男さんを原告とし、第一次提訴を果たした精神医療国家賠償請求訴訟では、累計入院期間45年に及ぶ原告の長期社会的入院を通して、「国は精神障害者を危険な存在として隔離収容政策を実施し、日本社会における偏見を作出し、入院の長期化を現実的に抑止せず、長期入院者に対して十分な救済措置を講じることもなく、これを漫然と放置し、地域で自由に生きる権利と社会で人生を選択する権利を奪った。厚生(労働)大臣は、人権侵害が甚だしい長期入院者を生み出すことのないよう、現状を積極的に解消すべき作為義務を負っていた。実効性のある退院措置を講じないまま、原告に代表されるような、基本的人権侵害行為を、故意ないし過失によって放置した不作為は、国家賠償法1条1項の違法なものである」として提訴、被告(国)は全面的に争う姿勢を示している。本報告では、本裁判の提訴から今日に至る裁判の経過と争点についてまとめ、現段階での課題を整理した。 |