言語種別 |
日本語 |
発行・発表の年月 |
2020/04 |
形態種別 |
【MISC】総説・解説(学術雑誌) |
標題 |
発達障害医療は子どもの学校生活にどうかかわるか?-教師とともに子どもの学びを支える医療を目指して- |
執筆形態 |
【単著】単著 |
掲載誌名 |
小児の精神と神経 |
掲載区分 |
国内 |
出版社・発行元 |
一般社団法人 日本小児精神神経学会 |
巻・号・頁 |
60(1),11-19 |
著者・共著者 |
小林潤一郎 |
概要 |
発達障害医療には、子どもの学校生活に生じた困難の解決が求められる。しかし実際には、子どもの学校生活の状況について限られた情報をもとに診療せざるを得ず、診断情報や治療方針を学校に直接伝えるすべもない。子どもに生じた困難を解決するには、学校生活とつながる診療機能をもつ必要がある。オーストラリアでは自閉症専門外来に置かれたコーディネーターが、教育と医療をつなぐインターフェイスとして機能していた。さらに発達障害の子どもに生じやすい困難を予防し早期に対応するには、子どもの学校生活に直接かかわって生活環境に働きかける医療が必要である。知的障害特別支援学校における校内巡回方式による精神科健診はその一つである。教育と医療の間に壁はなく、両者をつなぐ道がないのが現状である。医療が子どもの学校生活にかかわることを可能にするしくみを整え、教師とともに子どもの学びを支える医療を実現することが求められる。 |